USD Coin($USDC)は米ドル価格にペグ(連動)するように設計されているステーブルコインで、Circle社とCoinbase社が中心になって設立された『Centre』と言う非営利の組織によって管理されています。

ステーブルコインの特徴は『１USDCを渡すことで1USDが必ずもらえる』と言う補償を提供できる必要があるため、多額の資産を有している必要があるのですがこの点に関しては第三者機関によって保証されています。

よってUSDCの資金管理に関する透明性は高く多くの人から人気を得ています。

トークン自体は『ERC-20』と言う企画に準拠しており、Ethrerum(イーサリアム)チェーン上のトークンでして、現在世の中に多く存在しているDApps上で利用できるも魅力の一つです。

USD Coin($USDC)のようなステーブルコインは常にドル(USD)の価格と連動するように設計・管理されているため、多種多様な国籍の人が利用する『海外取引所』のおいては『速やかに資産価値をボラティリティからも守る手段』として利用されています。

しかし、私たち日本人が扱う『日本円』の価格は『米ドル』価格と常にイコールではなく常に変動しています。

従って日本人が海外取引所等で資産をステーブルコインに変えたところで『為替変動』によって資産価値は常に変動し続けます(土日以外)ので取扱の際にはその点を念頭に置いておく必要があります。

USD Coin($USDC)のようなステーブルコインは2023年現在、日本国内の取引所においてほとんど取扱がありません。

その理由は現在の暗号資産を取り巻くルールが『日本人は国内取引所のみを利用することを前提としている』ためです。

そのルールに則ると、常に『$○○/JPY』のペアで取引することになるため基本的にはステーブルコインは必要ないのです。

しかし今後のルールの変更によって海外取引所が自由に扱えるようになれば、資産を移動させるためのトークンとして利用されるようになることはあるかもしれません。

2021年3月29日に追ってクレジット会社であるVisaがUSD Coin($USDC)を利用した決済を試験導入することを発表しました。

Visaは以前から高速な送金システムを求めており、ブロックチェーンの技術を既存ネットワークにいかに統合するか模索してきました。

2023年現在もテスト段階のままですが、いずれは本格的に実用化されて世界中の決済手段としてUSD Coin($USDC)が用いられる時も近いかもしれません。

USD Coin($USDC)は海外取引所において『日本円』のように法定通貨の代わりとして利用することができます。

海外取引所で保有銘柄を『○○/USDC』の板で売却すれば『$USDC』に交換することができます。

また、海外取引所で取り扱う銘柄を購入したい場合には『$USDC』で購入することができます。

USD Coin($USDC)は米ドル価格と連動しているため常に『ほぼ1米ドル=1USDC』の価格を維持しています。

故に海外取引所においては『日本円に換金することなく資産を保管できる』ことが可能です。仮想通貨は価格変動が激しいため資産を安全に保管するには大変重宝します。

しかしながら『円』を多用する日本人にとっては『USD Coin($USDC)の価格が為替の影響を受ける』ことによって資産の価値が変動することを念頭においておく必要があります。

『ステーブルコインなら安全だと思っていたの急激な円安の影響で資産が減った！！』といいう声も特に円安が進んだ2023年にはSNS上でよく見かけました。

Tether USDt($USDT)はアメリカの『Tether Limited』が2015年から発行している『米どるとペッグ(連動)』したステーブルコインと呼ばれる暗号資産銘柄です。

通常の暗号資産銘柄であれば需要の増減によって価格が動くのですが、Tether USDt(USDT)においては常に『ほぼ1USDT=１米ドル』という価格を常に維持し続けています。

Tether USDt($USDT)は暗号資産業界のステーブルコインの中でも時価総額1位を誇っており、最も利用されているステーブルコインの一つとして界隈の人間からは重宝されいます。

DAI($DAI)はMakerプロトコルとMakerDAO分散型自律組織によって開発された米ドル価格とペグ(連動)しているステーブルコインの一種でして中央集権的な管理者存在しない分散型のステーブルコインです。

DAI($DAI)は複数担保型（Multi-Collateral）を採用しておりEthreum(イーサリアム)をはじめとした様々な銘柄を担保にDAI($DAI)を発行することが可能です。

さらに、『過剰担保』を発行者に対して求める仕組みをとり価格の安定性を保つ仕組みを導入しており価格の維持のために二重、三重の安全対策をとっていると言えます。

BinanceUSD($BUSD)は、Paxos社と『Binance(バイナンス)』によって開発された米ドル価格とペグ(連動)しているステーブルコインです。

Tether USDt($USDT)とUSDcoin（$USDC）に次ぐ時価総額を誇っていますが、利用される取引所は主に『Binance』と『BNB Chan上で展開されるDEX(分散型取引所)』のみとなっているため、利用方法においては限定的です。

PayPal USD（$PYUSD）はアメリカの大手決済会社である『PayPal(ペイパル)』が発行するステーブルコインでして、米ドル価格とペグ(連動)しています。

PayPal USD（$PYUSD）はPayPalと互換性のある外部ウォレットへ送信する際や、個人間の金銭のやり取りなどのおいて利用することが可能です。

さらに特質すべき点はPayPal USD（$PYUSD）はPayPal上ではドルの代わりとして利用しながら、暗号資産としての機能も利用できる利便性を兼ね備えている点です。

暗号資産がさらに人々にとって身近なものとなるきっかけとなりそうな銘柄であると言えるでしょう。

A : 100%安全と言えずペグが外れる可能性もあります

USD Coin($USDC)は米ドルとペグ(連動)しているステーブルコインの中でも一番高い時価総額を誇っており最も利用されているステーブルコインです。

しかしながらステーブルコインがいくら安定しているといっても、100%安全であるとは言えません。

USD Coin($USDC)は2023年に一度米ドルの価格下から『0.01ドル』ほど価値が乖離しました。すぐにペグは回復したため現在では問題なく動いていますが、前夫の信頼をおくにはやや心許ないと言えるでしょう。

USD Coinの創設者は？

 

センター・コンソーシアムには2つの創設メンバーがいます。そのうちの1つは、ピアツーピア決済サービス会社Circle社で、もう1つは仮想通貨取引所のCoinbaseです。このコンソーシアムは他の仮想通貨ベンチャーにも開かれています。

USDCの背景にある根拠をCircle社の共同創設者Jeremy Allaire氏とSean Neville氏はこのように書いています：「私たちは、価値交換可能なオープン・インターネットが世界をより深く変容し、統合し、最終的に人工的な経済境界を排除し、より効率的で包摂的な社会を可能にすると信じています。地球上の全ての人を繋ぐグローバルなマーケットプレイスを可能にするでしょう」

引用元：CoinMarketCap(https://coinmarketcap.com/ja/currencies/usd-coin/)

The time has come for the United States to lead the development of global rules that will determine how the U.S. dollar moves on the internet. If the dollar is going to remain the world’s reserve currency, then we need to build trust in digital dollars & regulate stablecoins… pic.twitter.com/ZYOZ5X3nXg

— Circle (@circle) July 13, 2023