仮想通貨/暗号資産が”ヤバイ”と言われる理由|”暴落リスク”や”詐欺”などの危険性を徹底解説
【Web3】”仮想通貨/暗号資産”がヤバイと言われる理由|”暴落リスク”や”詐欺”などの危険性を徹底解説
仮想通貨/暗号資産と聞くと『危ないもの』、『詐欺師が多い』などの印象を抱く人が多いと思います。
実際に仮想通貨の投資を実際に経験している筆者からしても『仮想通貨投資はリスクや危険が多い』という理由でなかなか他人に手放しでオススメすることができないほどの危険性はあります。
今回の記事では『仮想通貨業界がヤバいと言われる理由』を4つの視点から詳しく解説していきたいと思いますので、『これから仮想通貨投資を始めたいけど具体的に何に気をつければいいのかわからない』という人に参考にしていただけると嬉しいです。
- 仮想通貨は価格変動が高く暴落リスクが高い
- 業界が黎明期であるため詐欺が多い
- ハッキングされる可能性がある
- 送金トラブルによる資産の喪失
仮想通貨は価格変動が高く暴落リスクが高い
最も安全とされる『ビットコイン』でさえ価格変動が激しい
仮想通貨が危険な投資対象として捉えられる要因の一つは『価格変動が激しい』というものです。
価格変動リスクというのは全ての投資対象につきまとうリスクなのですが仮想通貨の場合は値動きが激しいのが特徴的です。
仮想通貨の中で最も安全な通貨とされている『ビットコイン』でさえも1時間で『10%〜20%の価格変動』が一年のうちに数回繰り返されます。
従って多額の資金投資を始める際には購入のタイミングに細心の注意を払う必要があるのです。
プロジェクトが一瞬で破綻して暴落する可能性が高い
仮想通貨の価格変動リスクのもう一つは『プロジェクトが破綻する可能性がある』というものです。
仮想通貨というものは基本的には『特定のプロジェクト上で利用されるトークン』として役割を持ちます。
つまり、仮想通貨の価格というのは『プロジェクトの成功』によって価格が変動するトークンであるとも言え、プロジェクトが破綻してしまった場合には一瞬でトークン価格も暴落して投資家は損失を被るということになります。
故に仮想通貨投資をする際にはトークンの購入をする前に『プロジェクト』についてしっかりと調べる様にして信頼できると確信したのなら自己責任の範疇で投資を行うと良いでしょう。
業界自体がまだまだ黎明期であるため詐欺が多い
ICO詐欺という資金調達を装った詐欺が多い
仮想通貨にはICO(Initial Coin Offering)を装った『ICO詐欺』というものが多発しています。
ICOとは企業が資金調達をする際に独自トークンを発行して、投資家たちに出資してもらう資金調達の方法です。
仮想通貨は技術とし知識があれば誰でも作成をすることができます、その特徴を利用して『偽のプロジェクト』と『偽の団体』をプロモーションして投資家たちから資金を騙し取るのです。
現状仮想通貨を購入する人たちは一攫千金を狙っている人が多いため、詐欺師どもは『先着順で購入可能!』とか『有名人の〇〇も出資している!』などの嘘の情報で知識の浅い仮想通貨初心者を騙そうとしてきます。
基本的に仮想通貨投資をする際には『他人は一切使用しない』というスタンスで行うのが望ましいです。
- 『先着順で新規発行のトークンを購入できます!!』と先行者利益で煽る
- 有名人の名前を不正利用して社会的証明を利用する
- 偽のプロジェクトや架空の団体を作成して最もらしさを醸し出し騙す
『絶対に儲かる』という嘘の投資話を持ちかける
仮想通貨の投資対象を探していると『絶対に儲かる投資話です!』というような胡散臭い話を持ちかけられることがよくあります。
仮想通貨投資に関わらず全ての投資において絶対に儲かる話というものは存在しませんので、絶対に信用しないようにしましょう。
この手口にはいろいろな種類があるのですが『マルチ手法』のような第三者を利用して被害者を増やす手口の場合は、あなたに勧めてくる人が『完全な善意』にも続いて詐欺話を持ちかけてくることもあるため、基本的には誰も信頼しないようにしましょう。
あとは有名人の名前を利用して社会的証明を利用する詐欺の手口もあるため、インターネット上の情報は鵜呑みにしないように注意してください。
- 第三者を利用したマルチ商法:完全な善意を利用する場合もある
- 有名人の名前を不正利用して最もらしさを醸し出す
- 『期間限定』『先着順』などの焦りの感情を利用して衝動買いさせる
- 電話番号やメールで仮想通貨投資関連の詐欺話を営業する
著名人や有名企業の名前を使って宣伝して詐欺プロジェクトを宣伝
仮想通貨の詐欺には『有名人の名前を利用した詐欺』が本当に多いです。
特によくある手口が『有名企業との関連を偽るプロジェクト』や『有名人が関与していると偽るプロジェクト』等でして、社会的証明を利用して人々を騙します。
よく名前が利用されるのは『SNS等で情報を発信している起業家』の人や『インフルエンサー』の方々して、『〇〇さんも投資している将来が約束されたプロジェクトです!』というような謳い文句がよく使われるので騙されないように注意しましょう。
- 有名起業家やインフルエンサーの名前を不正利用する
- 偽物の企業との提携を偽る
- SNS上で有名企業の偽アカウントを作成し宣伝する
見栄えの良い画像で第一印象を偽る
詐欺師の集団は『魅力的なキャッチコピー』や『見栄えの良いかっこいい写真』などであたかも自分たちが正当でクリーンな団体であるかのように擬態します。
人間という生き物は第一印象でより多くの物事を判断していまいがちですので、一回信じてしまったらおかしな点があっても見落としがちになってしまいます。
SNS上では明らかに詐欺プロジェクトなのに、それなりにクオリティが高い画像などをチラつかされて騙されている人が多く存在するため、ハイクオリティの画像は結構効力があるんだなと筆者は最近実感しました。
最近ではAIの発達によりどんな馬鹿でもそれなりの『イラスト』や『宣伝画像』等を簡単に作れてしまいますので、第一印象なんていくらでも偽ることができるんですよね。
なので、第一印象で衝動的に投資をしたくなっても『一旦時間をおいて冷静な頭でプロジェクトを吟味する』という習慣を身につけるようにすると良いでしょう。
- プロが作成したようなハイクオリティの画像で第一印象を偽る
- AIを利用してハイクオリティな画像で印象を偽る
- 超高品質のCG映像などを作成して技術力をアピールして偽る
ハッキングされる可能性がある
取引所がハッキングされる可能性がある
仮想通貨がヤバイとされる理由としては、インターネット上の資産であるためハッキングなどのリスクがあるという印象があるためでしょう。
仮想通貨はブロックチェーンを利用しているため『個人の保有数』や『取引履歴』などの情報は改竄できないので注目を集めてこそいますが、人間が管理しているシステムに関してはハッキングのリスクが十分にあります。
仮想通貨上で一番大きなハッキング事件といえば『2014年のマウントゴックス事件』ですが挙げられます。
この事件は当時、世界最大級の取引所だったマウントゴックス(Mt.GOX)のサーバーがハッキングを受けてしまい約85万BTC(時価:約490億円)が流出してしまいました。
この他にも日本の有名取引所である『Coincheck事件』では取引所で保管されていた『NEM(ネム)』の全額がハッキングによる不正流出をしてしまったこともあります(資産は全て日本円で補償済)。
上記の二つの事件では世界的に有名な事件で多くの報道機関で報道されたので、これにより日本人の間では『仮想通貨は危険』という認識が定着しました。
- 2014年:マウント・ゴックス事件(85万BTCの流出)
- 2018年:コインチェック事件(NEMの全額流出)
- 2019年:BITPOINT事件(35億円分の仮想通貨流出)
- 2021年:Liquid事件(69億円分の仮想通貨流出)
- 2022年:FTX事件(経営破綻後800億円分の仮想通貨流出)
個人ウォレットの『シークレットフレーズ』の流出によるハッキング
仮想通貨は取引所で保管する他に『個人の仮想通貨ウォレットで保管する』という手段を取ることができます。
しかし、この方法でも悪質な第三者からのハッキングを受けるリスクは十分にあります。仮想通貨を保管する際にはオンラインに接続された『ホットウォレット』とオンラインから隔離された『コールドウォレット』の2種類が存在します。
ハッキングのリスクがあるのは前者の『ホットウォレット』の方でして、特にスマートフォン向けのモバイルウォレットはDappsへのアクセスやNFTの取引を行うために様々なサイトにサクセスするため、リスクはとても高くなります。
仮想通貨ウォレットには『シークレットフレーズ』というウォレット別の端末にインポートする際のキーが存在するのですが、『偽サイト等で悪意のあるトランザクションを実行』してしまうことでこれが流出してしまうことによって簡単にハッキングされてしまうのです。
仮想通貨ウォレットを利用する際には十分に気をつけて利用するようにしましょう。
- 偽物のサイトで悪意のあるトランザクションを実行する
- 外部からの悪意のあるハッキング行為
- 物理的にパスワードを盗み見てセキュリティを突破する
NFTを送りつけてハッキングする手口
NFT関連のハッキング手口として『悪意のあるトランザクションを組み込んだNFTを不特定多数の人に送りつける』というものすごく悪辣な手口があります。
NFTの売買をするようになって、NFTマーケットプレイスを利用していると『いつの間にか見覚えのないNFTが紛れ込んでいる』ということが度々起こりますが、絶対にこのNFTに触れないようにしてください。
この手のNFTには選択すると、自動的にトランザクションへの著名をするように求められ一度著名をしてしまったら最後、シークレットフレーズが流出してウォレットの内の資産が根こそぎ奪われてしまいます。
もしウォレットのないに見慣れないNFTを発見しても下手に対処しようとせずに放置しておくようにしてください。
- NFTを不特定多数の人に送りつける
- NFTの中に悪意のあるトランザクションを仕込む
送金トラブルによる資産の喪失
入金アドレスの間違いによる資産損失
仮想通貨の入出金は金融機関を利用することなく誰も個人で行うことができます。
しかし、仮想通貨の入出金において『入金用アドレス』の入力間違いによって資金を失ってしまうというトラブルが多発しています。
仮想通貨の入出金は『入金アドレス』ランダムな英数字から生成される文字をコピー&ペーストで入力して行うのですが、これを間違えてしまうと資産が電子の海に消えてしまい取り戻すことはほとんど不可能となってしまいます。
仮想通貨の入出金を行うときには、『アドレスの内容の確認』と『コピー&ペースト』を徹底して慎重に行うようにしてください。
ネットワークの選択ミスによる資産喪失
仮想通貨には同じトークンであっても異なるブロックチェーン上で存在するマルチチェーンに対応しているものもあります。
故に当然一つの仮想通貨銘柄でのチェーンごとに複数のアドレスが、何かもそこにあるのがたり前のように表示されています。
例えばEthereumのレイヤー2である『Polygon(ポリゴン)』では
- Polygon
- Ethereum(ERC20)
- BNB Smart Chain(BEP20)
- BNB Becon Chain(BEB2)
というように一つの銘柄なのに4つの入金ネットワークがあり、アドレスも4つ存在します。
もしあなたが『Polygon』のアドレス向けにトークンを送金しようとしたとしても、送金時に『Ethereum(ERC20)』を選択してしまった場合にはもうお終いです。
これらの自分で自分の資産を電子の意味に葬ってしまうことを、過去に生じた有名な仮想通貨流出事件である”マウント・ゴックス事件”に準えて『セルフGOX』と呼ばれています。
くれぐれも、ネットワークの選択は慎重に行うようにしましょう。
ゼロトランスファー攻撃(アドレスポイズニング)
仮想通貨の入出金の際にも詐欺師の『ゼロトランスファー攻撃(アドレスポイズニング)』という魔の手は潜んでいます。
『ゼロトランスファー攻撃』は簡単にいうと仮想通貨の送金時にご送金を誘導させる手口を指します。
実際の手口としては以下の通りです。
- 『0』もしくは『ごく少数』のトークンをターゲットに送る
- ターゲットの受信履歴に『詐欺師からの受信歴』が残る
- 何も知らないターゲットは『受信歴』から送金用のアドレスをコピーする
- 詐欺師に対して仮想通貨の送金を行なってしまう
これは仮想通貨ウォレットのシステムを上手いこと利用した詐欺ですので、多くの人がまだまだ認知しておらず、全く警戒しておりません。
なので仮想通貨の送金を行う際には『必ず送金先からアドレスをコピー』、『出金時に一度宛先のアドレスと入力したアドレスを見比べる』という確認作業を怠らないようしましょう。